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医学部定員1.5倍に断固反対!(1)

いやおひさしぶりです。ブログアクセスも気がつけば1000を超えていて、うちの院生ちゃんに1000
記念してくださいよーとか言われてたんですが、いろいろなことがあってなかなか文章書く気になりませんでした。で、いきなり再開時にこのネタですが、何しろいま衆院選の直前で自民も民主もマニフェスト出している状況。私は保守でも革新でもないんですが、今回は既得権益をもってのうのうとしているものをいったんリセットするといった意味で民主を推しています。しかし表題の公約は頂けない。
すでにm3.comなどで掲示板でがんがん議論されてますが私も一言言いたいと思います。まず第一に医師不足といいますが、では1990年代や2000年の前半、特に臨床研修必修化が始まる前まで医師不足とか誰か言ってましたか?分析によると医師の大学への引き剥がしはすでに臨床研修必修化が始まる2004年前に始まっていたそうで、研修必修化は問題ではないという向きもありますが、現場にいるとやはり拍車をかけたことは実感します。私は研修必修化はオールラウンドな臨床知識と技術を免許を持った上で学ぶという意味で非常に医師のキャリアに良いものと考えています。しかし厚生労働省は十分に医師のキャリアパスを理解せずしかも、研修は非常に中途半端なものとなっているため混乱と医師の偏在性に拍車がかかったものと私は考えています。なぜならば2年間の研修の後には何のシステムも用意されておらず研修終了すると放り出されて、結局その面倒を見るのは大学医局なのです。当初は大学で初期研修する医師を減らし、結果医局の弱体化を図ろうとしたのでしょうが、事態はこの悪政の結果、深刻な状況になっているのです。確かに大学医局は医局講座制といういわばいまや日本独自のシステムで、教授を絶対権威としたヒエラルキーが敷かれ、旧弊の代表格といったイメージで、マスコミやメディアでは扱われています。またそういう悪い面もいっぱいあると思います。しかし良い面もあるのです。一つとしては医師のキャリアパスの面です。医師は一生学習しなければならない職種のうちの一つです。この生涯教育といった面で医局制度は今まで重要な役割を果たしてきました。初期研修、後期研修、関連病院でのローテーション、大学院、留学、学位取得、さらには開業後も病気になっても医局のバックアップが得られました。さらに地域の医師の
偏在性についても特に地方大学医学部は貢献してきたと思います。僻地まで行かなくても閑散地の基幹病院への医師派遣、小さい病院へもローテーションで派遣してきました。派遣できなければ外来のアルバイトや当直のアルバイトを斡旋してきました。もちろんその派遣選考にコネなどのしがらみがあったことは確かで公正に執行されていたかというと難しいところもありますが、いまの状況よりははるかによかった。しかしどうやら厚労省はこの医局の権力を骨抜きにしたかった。しかしその受け皿になる制度をまったく用意、いや想定もしていなかったのだと思います。もしこの制度を本気でやるなら
初期研修終了後の専門医育成のためのシステムを厚労省が整備するべきでしょう。
来年から初期研修も1年になるとかですが、この研修制度を生かしかつ、大学病院における医師を増やし、そこをハブとした地域への医師供給を正常化させるためにはまず初期研修病院の数を絞り、質を高めることでしょう。なぜなら皆さんご存じないかもしれませんが、現在の研修医を受け入れている病院はほんとにピンからキリです。そもそも大学での1年目は雑用しかなくて看護師は働かないし、医師としての仕事が出来ないという評判で、市中病院なら患者さんも数多く診られ、研修に優れているという触れ込みでしたが、もっとたちのわるい病院はあるのです。ほとんど仕事ない、まさに9時5時、でも給料は月給70-80万、海外旅行付き、なんてとこもあるのですが、これが医学生に人気なのです。そう、始めから専門を決めている学生にとって初期研修なんて煩わしくて仕方ない、でもどうせ義務なら仕事が楽で、給料良いほうが良い。。。これが現実なんですよ、皆さん。こんな状況でいまのまま臨床研修必修にして日本の医療よくなりますか?医学部学生定員をこのまま増やしたらどうなりますか?この議論続きます。
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.05 2009 医療ねた comment0 trackback0

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プロフィール

前橋太郎

Author:前橋太郎
前橋太郎(まえばし たろう)
某大大学院医歯学総合研究科 寄付講座准教授
日常診療における疑問をベンチで解決することを目指すphysician scientist。スローランとザスパクサツ群馬をこよなく愛する。

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