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政権交代に思うこと

予想はしていましたが、総選挙は民主党の圧勝で終わり、いよいよ政権交代になりました。2009年8月30日はきっと歴史に残る日となるでしょうから、コメントしたいと思います。まずはこれだけの圧勝になったのは、みんながみんな民主党を熱狂的に支持したからではないと思います(これはどこでも言われてるよね)。だれかカリスマがいたわけでもなく(鳩山さんや小沢さんをこころから好きな人は少数じゃないかな?)、小選挙区を見てもすごく魅力的な候補者ばかりといったわけでもなかったと思います。ではなぜみんな民主党に票を入れたのか?それは自民党への不満、小泉改革への不満があったからです。だから大衆は民主党の革新勢力に期待しているのではなく、保守勢力に期待しているのです。まずはいまの政治を白紙に戻したい、しかし社会体制を変えていきなり保守から左系にしたいとは大多数の人は思っていない。決して日教組の影響の強い公教育を望んではいない。でも期待の半面、民主党という党はそういう危うい面も持ち合わせている。これをどう払拭していまの危機的状況を打開するかが重要と考えます。今回はこの折に触れて、最近思った医療経済について書いてみます。

医療については診療報酬など収入のことばかりみんな考えていますが、なぜ支出を削減することを考えないのでしょう?うちの病院でも先日経営改善セミナーなるものがあり、いったいどうやったらもっと収入(診療報酬)が増やせるかというものでした。しかし結構一般の人が聞いたらびっくりすることばかりです。最近の入院治療における診療報酬はDPCという定額(丸め)になっています。すなわち患者さんの病名によって保険から支払われる額が決まっているのです。ですから入院していただいたらなるべく検査、治療、投薬はしないほうがいいのです。すなわち入院中の病院が支払う医療費を少なくすればその定額の余りが増えるというものです。
この点にセミナーは触れ、なるべく検査や画像診断は外来で行うといいと薦めるわけです。なぜなら外来診療ではこの丸めではなく、出来高払い(検査や治療をやればやるほど保険から支払われる)だからなのです。確かに外来で多く検査を済ませれば、いざ入院となってもその期間を短縮することが出来るかもしれません。しかしこれだと何度も患者さんに病院に足を運んでもらわなくてはなりません。また診断に要する時間が、入院して集中的に検査するよりかなり長くかかるおそれがあります。
まず大体そんな外来だけで何でもすませようってところが医療として不自然です。しかしこの考え方はうちの病院に限らず全国的に診療報酬を増やす考えかたとして普及しているようです。
なぜ診療報酬の増収ばかり狙い、支出の削減を考えないのでしょう?医療材料の納入価をもっと安くはできないのでしょうか?最近ちょっとした手技にもキットがあり、医療材料としては便利かもしれませんがかなり高価です。在庫の管理はどうでしょうか?今年電子カルテを全面的に導入して事務の効率化を図ったそうですがでは、何人の委託職員を削減することが出来たのでしょうか?
まったく説明がありません。
支出は野放しなのに、こんな変な「努力」で診療報酬をあげさせる、しかも医師だけのせいにする、おかしくないですか?
.31 2009 未分類 comment0 trackback0
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プロフィール

前橋太郎

Author:前橋太郎
前橋太郎(まえばし たろう)
某大大学院医歯学総合研究科 寄付講座准教授
日常診療における疑問をベンチで解決することを目指すphysician scientist。スローランとザスパクサツ群馬をこよなく愛する。

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